「滅菌器」のご紹介から始まり、「滅菌とは何か」「洗浄の重要さ」をお伝えしてきた
本シリーズも今回が最後となります！！
最終回のテーマは、血液汚れとアルコール清拭について、です☆

今回もモリタお客様相談センター所属の滅菌技士とともにお送り致します。

歯茄子:>
「血液汚れに対して、アルコール消毒をしてはいけない理由とは何なのでしょうか？」

ザワさん:
「アルコールで血液は凝固してしまうからだよ」

ニシさん:
「ちょっとザワさん、語弊がありますよ！血液ではなく、『血液に含まれる蛋白質が凝固してしまう』でしょ」

歯茄子:
「タンパクシツ？」

ニシさん:
「そうよ、血液には、いろんな成分が含まれていて、アルコールで拭くと
目には見えない蛋白質はアルコール成分と反応して凝固、
凝固してしまった蛋白質の内部に、感染性物質や汚れが閉じ込められてしまうってわけ」

ザワさん:
「血液を赤く見せる赤血球は拭き取れるから、一見綺麗になった、と錯覚するんだ」

歯茄子:
「ひえぇぇぇ((((;ﾟ;Д;ﾟ;))))」

ザワさん：
「血液汚れは、前回紹介したような『酵素系洗浄剤』を使うんだ」

ニシさん：
「『酵素系洗浄剤』には『蛋白汚れや脂質を分解する』といった特長があるのよ。
なにより、モリタでオススメの『ウルトラ・クレンザイム』は、泡タイプがあって
忙しい時でも使用器具にひとプッシュしておけば、汚れの乾燥固着を防ぐ上に
血液汚れは分解されるから、すすぎ時の感染リスクも低減されるの」

エビデンスはコチラ♪

歯茄子：
「あ！泡といえば、台所用洗剤も泡ですよね」

ザワさん：
「歯茄子は危険な発想が得意だなヾ(´Д`;●) ｫｨｫｨ 」

ニシさん：
「台所用洗剤は、脂質の分解は得意でも、蛋白質の分解や洗浄には向いていない」

ザワさん：
「頼むから使うなよ(´ｰ`A;) ｱｾｱｾ」

歯茄子：
「言ってみただけですよヾ(o`ε´o)ﾉ))ところで、忘れちゃいけないココも洗ってのココって？」

ニシさん:
「血液汚れや目に見える汚れがあれば、忘れないけど
スケーラーのハンドル部分は洗浄の際にうっかりしがちなのよ」

歯茄子:
「意外ですねぇ！」

ザワさん:
「ウルトラクレンザイムで言えば、全体にムラなく泡をかけることが重要だ。
患者さんに触れた刃先（エッジ）だけにしておきたい気持ちも、わからんでもないけどな」

ニシさん:
「リーマーやファイルは、ビーカーに入れて超音波洗浄にかけるとより効果的なのよ」

ザワさん:
「ガラスは超音波を通すから、リーマーやファイルを超音波洗浄する時はビーカーがちょうどいいんだよ。汚れが剥がれ落ちやすくなるからな」

ニシさん:
「注意点としては、バー同士の接触で、刃部が擦れ合ったり絡まったりしないように
入れすぎないことね。バースタンドにセットして超音波洗浄にかけることもオススメよ」

歯茄子：
「ほほぅ。・・・気をつけること、やるべきことが多いですね(*´･A･`*)」

ニシさん：
「そうね、だから『動線』を意識するといいわよ」

歯茄子：
「どうせん？？」

ザワさん：
「使用済み器具を滅菌し保管するまでの道筋を、一方通行にするんだ」

ニシさん：
「そうすることで、いつどこで何を使用するかが明確になるでしょ。
不潔領域と清潔領域をきっちり分けるだけでも、
スタッフ間でのやり取りも最低限になり、間違いも防止できて効率もあがるの」

歯茄子：
「なるほど。保管して次の患者さんへ無事に使用するまでが『メンテナンス』なわけですもんね。
滅菌をしていれば問題ないと思っていた自分を殴ってやりたい(# ﾟДﾟ)つ）)ﾟДﾟ):∵ 」

ザワさん：
「4回に渡る『滅菌器→滅菌の原理→洗浄1→洗浄2』のシリーズで
だいぶ理解は進んだんじゃないか」

ニシさん：
「これからのお問い合わせにしっかり役立ててくれないと
おしおきが待ってるわよ～p(*ﾟvﾟ `*)qﾜｸﾜｸ 」

歯茄子＆ザワさん：
「ば、幕僚長に敬礼∠（＠Д＠ ；；)））ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」

滅菌器のご紹介から洗浄の注意点まで、これであなたも滅菌マスター！？

シリーズ1：
あなたにオススメの滅菌器探します！ ～ 個性豊かな滅菌器たち ～

シリーズ2:
滅菌していた”つもり”！？ ～ 教えて滅菌技士さん ～

シリーズ3:
メンテナンスで最重要！？ ～ 洗浄は、滅菌器に入れるその前に ～

シリーズ4:
血液汚れはどうすりゃいいの！？ ～ 忘れちゃいけないココも洗って ～

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