コミュニケーターだより

こんにちは。日ごろは私たちモリタのコミュニケーターに対し、さまざまなご質問やご意見をお寄せいただきありがとうございます。
このブログでは、歯科に関するトピックスや耳寄りな情報など、皆様とのやり取りの中で見つけたステキな話題を、
モリタお客様相談センターならではの視点でご紹介します。

Apr 19 2018

滅菌していた”つもり”!? ~ 教えて滅菌技士さん ~

Category:
小型器械

前回、相談センターでよくご紹介する「滅菌器」トップ3について書きました。
そもそも滅菌とは・・・?ということで!

お客様相談センター所属の滅菌技士2名に
「滅菌」に関することをいろいろと聞いてみました☆

歯茄子:
「では、早速ですが、そもそも滅菌器はどうして滅菌ができるのでしょうか?」

ニシさん:
「滅菌器の原理は、高温高圧な飽和蒸気を器材の表面に当てることで、付着している微生物を殺滅しているんですよ」

歯茄子:
「高温高圧な飽和蒸気?」

ザワさん:
「イメージで言うと、沸騰したヤカンから出る湯気とヤカン口の間にある透明な部分」

歯茄子:
「ほほう、冷える前のアッツアツな蒸気を菌に当てて死滅させるんですね!」

ニシさん:
「ただ、この蒸気を器具の表面やハンドピースなどの内腔にまで浸透させようと思うと、
滅菌庫内にある、『空気』が邪魔になります」

ザワさん:
「日本で主流の滅菌器は、邪魔な『空気』を蒸気との重さの差を利用して
ぐいぐい押しやって庫内の外に出す、これを重力置換式と言うんだ」

歯茄子:
「最近話題のクラスBも重力置換式なんですか」

ニシさん:
「いい指摘ですね、クラスB滅菌器は、真空脱気式です。
空気を真空引きで、強制排除してから蒸気を庫内に満たす方式なんですよ」

ザワさん:
「クラスBとは、世界で最も厳格と呼ばれるヨーロッパの規格で
モリタで販売しているクラスB滅菌器の「IC Clave(アイシークレーブ)」は日本の規格とヨーロッパの規格に適合しているんだな」

歯茄子:
「世界で最も厳格と言われる規格に適合しているのはすごいですねΣd(≧ω≦*)!」

歯茄子:
「重力置換式も真空脱気式も空気を取り除いて、器具・器材に蒸気を当てることで滅菌するんですね。
つまり、滅菌器のスタートボタンを押せば、あとは勝手に滅菌してくれてるってことですね!」

ニシさん:
「あら、滅菌器はそんな魔法の箱じゃないですよ」

ザワさん:
器具・器材に蒸気が当たらなければ滅菌できないぞ」

歯茄子:
「でも邪魔な空気は滅菌器が取り除いてくれるし、絶対に蒸気は当たりますよね(゚Д゚≡゚Д゚)!?」

ニシさん:
「空気を取り除いたとしても、例えば器具同士が接触している部分には蒸気は当たるかしら?」

歯茄子:
「・・・器具同士が接触している部分に蒸気は浸透しないので、蒸気が当たらない箇所ができます」

ニシさん:
「蒸気が当たらなければ、それは滅菌器に入れただけで、滅菌はできていないのよ。
滅菌器に入れる際は、
器具・器材同士が重ならないように入れる
詰め込みすぎないように注意する、ことが大事。
冷蔵庫の中にパンパンに食材を詰め込むと、冷気が当たらず冷えていないことがあるのと似ているわね」

ザワさん:
「詰め込み過ぎだけでなく、器具・器材が汚れていたり、
水分が付着していたりする部分も滅菌できていない可能性が高いよ」

歯茄子:
「汚れと水分?汚れは、まぁわかりますが、水分はなぜ(´・ω・`)?」

ザワさん:
「例えば滅菌前に行うメンテナンスで付着した水滴を、そのままにしていると、
水滴が付着している部分には蒸気が当たらないから、その部分は滅菌できない。
だから必ず水分は拭き取るかエアーなどで吹き飛ばすこと!」

歯茄子:
「でもでも、水分なら、滅菌中に蒸発するのでは?」

ニシさん:
「残念ながら、滅菌中に水滴が蒸発することはありません。
だって、滅菌中の庫内は蒸気が充満しているので、いわば湿度100%!梅雨どきの洗濯物と同じで乾かないわけですよ。
で、⽔分が付着している部分は滅菌温度に達せず、未滅菌状態。時間も電気代もかけたのに・・・。」

歯茄子:
「水分が付着しているだけでも滅菌できていないなんて・・汚れはなんとなくダメだろうな~とは」

ザワさん:
汚れは言語道断だ(*`Д´*)」

ニシさん:
「言い方は厳しすぎますが・・・その通りですね。
例えば、お茶碗に付着したご飯粒をそのままにしておくと、カピカピになりますよね」

歯茄子:
「カッピカピで取れませんね」

ニシさん:
「カピカピのご飯粒がついたまま、食器洗浄器に掛けたとしたら?」

歯茄子:
「さらに取れにくくなりそう・・・」

ニシさん:
「歯科における器具・器材の汚れはまさにご飯粒なんです!!」

歯茄子:
「汚れイコールご飯粒!?」

ザワさん:
「つまりは、汚れたまま滅菌器に掛けてしまうと高温高圧にさらされ
付着していた汚れは、こびり付き汚れになってしまう。
こびり付いた汚れには菌が付着したままだから、滅菌したのか、汚れをひどくしたのか・・・」
しかも、その汚れが付着した部分は腐食(サビ)しやすくなるので、いいとこナシ!

歯茄子:
「ひえーー Σ(△) !」

ニシさん:
「だから、滅菌器に入れる前の洗浄が一番重要なの!!
ご飯粒も、事前に水に漬けておく(メンテナンス)とふやけて取れやすくなるでしょ(・∀・*)」

歯茄子:
「ぜひとも、洗浄についても教えてくださいーーー!!」

次回、「メンテナンスが最重要!?
~洗浄は、滅菌器にいれるその前に~」です。乞うご期待!

ご質問からご意見・ご要望、資料請求も、歯科に関することならお気軽に
モリタお客様相談センター、0800-222-8020(無料)までお電話ください♪
携帯・スマートフォンのお客様は、06-7664-8080(有料)まで、ご連絡お待ちしております☆