コミュニケーターだより

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Apr 26 2018

メンテナンスで最重要!? ~ 洗浄は、滅菌器に入れるその前に ~

Category:
小型器械

前回、「そもそも滅菌とは」をテーマにお客様相談センター所属の滅菌技士にいろいろと聞いてみました!
そこで一番重要なのは、滅菌よりも「洗浄」だということが判明しました!!

歯茄子:
「前回、”滅菌器でなぜ滅菌ができるか”などいろいろ教えていただきました。
滅菌器にかけるだけでなく、事前のメンテナンスが最重要とのことですが・・」

ザワさん:
「なぜメンテナンスが大事かといえば、器具・器材を長く使用するためでもあり、より確実に滅菌ができるよう、器具・器材に付着している微生物の数を減らすことが目的でもある」

ニシさん:
「微生物の数を減らすと聞くと難しくなっちゃうけれど、
滅菌する飽和蒸気が器具・器材の表面にきちんと当たるように、汚れを落とすことが大事なの(ゝ∀・)」

ザワさん:
「例えば、車でもワックスを掛けようと思えば先に洗浄するし、
歯にフッ素塗布するときも先にきちんと歯ブラシやフロスで汚れを落とす、
日常と同じように考えてもらえば『洗浄』『メンテナンス』がいかに大事か理解しやすいだろう」

歯茄子:
「確かに汚れを落とすことは大事ですね((φ(・Д´・ *)メモメモ
歯科用器具・器材に付着した汚れは、どうやって落とす(洗浄する)のがいいのでしょうか」

ニシさん:
「洗浄と一口に言っても、超音波洗浄、流水洗浄(用手洗浄)、器械洗浄などがあります」

歯茄子:
「どの洗浄を選んでもいいのでしょうか?」

ニシさん:
「いいえ、例えば超音波洗浄器は使用できない器具があります。
そこで、それぞれの洗浄方法のメリットと注意点を知っておく必要があります


【超音波洗浄】
☆メリット・・・超微細な振動により、器具の細かいところの汚れも落とすことができる
特にリーマーやファイルの洗浄にオススメ
★注意点・・・精密機器では、振動により部品を接着している部分がはずれてしまうこともあり使用不可
ミラーやペリオプローブ、ハンドピース類は基本的に
超音波洗浄不可、必ず添付文書をご確認ください


【用手洗浄】
☆メリット・・・スタッフさんの手によって洗浄するため、スポンジなどを使用し
洗いたい時に洗える。
★注意点・・・スタッフさんの切創事故が起きる可能性があり、感染リスクが高い
人の手による洗浄のため、洗浄の品質が一定にならない可能性がある


【器械洗浄】
☆メリット・・・洗浄→すずき→熱水消毒など、全自動にて工程が進む
スタッフさんの手を煩わせない、洗浄時の感染リスクを低減できる
★注意点・・・正しくセットされていない場合、洗浄不良を起こす可能性がある
高温洗浄マークがついていないハンドピース類は使用不可
汚れがついたまま時間が経過した器具をそのまま器械洗浄に掛けると
熱により更に固着してしまう可能性がある

ニシさん:
「超音波洗浄器に掛けるとき、リーマーやファイルは
ステンレスやガラス容器に入れるとより効果的に音波振動が伝わるので良いですよ」

ザワさん:
「洗浄したからといってそのまますぐ滅菌器に入れてはダメだぞ」

歯茄子:
「え!まだあるんですか!?」

ニシさん:
滅菌器に入れる前に大事なことといえば・・・?」

歯茄子:
「器具・器材が重ならないこと、付着している水分は拭き取ること!」

ザワさん:
「せっかく洗浄して汚れを落としたのに
水分が付着していたら滅菌不良を起こす可能性がありもったいないからな(+`ω´+)」

ニシさん:
「忘れがちだけど、診療が立て込んでいて使用した器具をすぐに洗浄できないときは
汚れや血液が乾燥しないように、酵素系洗浄剤などでコーティングする必要があります

歯茄子:
「コーティング???」

ニシさん:
「泡で出るタイプの酵素系洗浄剤(ウルトラクレンザイム等)なら、
基本セットのトレーに向かってプシュと泡をかけるだけで汚れの乾燥や固着を防げるのよ」

歯茄子:
「ほうほう。血液汚れはパパッとアルコールで拭いちゃえばいいですよね」

ニシさん:
「それは、最もやってはいけないことよ!!歯茄子さんにはまだまだ教育が必要ね・・・」

ザワさん:
「それじゃあ、次回は、
血液汚れはどうすりゃいいの!? ~ 忘れちゃいけないココも洗って ~

次回の更新は5月2日です。
お楽しみに!!

 

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